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2014JSEE


On Github imaru / 2014JSEE

過去のいじめ経験が

大学生に与える影響

金沢工業大学

情報フロンティア学部心理情報学科

伊丸岡俊秀・鶴谷奈津子・石川健介・渡邊伸行・近江政雄

基礎教育部/学生相談室

松本圭

いじめの発生件数は多く,

  • 24年度認知件数;19.8万件以上
    • 特に中学校では71%の学校で

いじめの発生件数は多く,

その影響は大きい

  • 短期的にも(岡安・高山, 2000; Stein, Dukes, & Warren, 2007)
  • 長期的にも(Copeland et al., 2013; 三島, 2008)

Copeland et al., 2003

  • 縦断的調査研究
    • 9歳から16歳までのいじめ経験
    • 20代における精神健康に与える影響
  • 少年期にいじめをうけたときに20代での不安、抑うつの上昇

本研究の目的

  • 最終的には
    • 大学生の精神健康に対していじめなど過去のライフイベントが与える影響
    • 多面的な援助の提供
  • 本発表では
    • 地方工科系大学における現状の調査
    • 精神健康状態などを測度

調査方法

  • 対象:工科系大学の学生121名(うち男性91名)
  • 調査内容
    • 過去のライフイベント時期とその感情価(部活動等での成功経験、いじめた経験、いじめられた経験、友情を感じた経験などの10項目)
    • 精神健康状態(心の健康度・疲労度;WHO SUBI日本語版)
  • 調査手続き
    • 授業時間に集団実施
    • 調査を提出するかどうかは任意

心の健康度

心の疲労度(低いと疲労)

結果のまとめ

  • 過去に他者をいじめた経験:現在のこころの健康度が高い
  • 過去に他者をいじめた経験がなく、かついじめられた経験がある:こころの疲労度が高い

考察

  • いじめ経験とこころの健康:いじめ経験がある方が健康度が高く見える
    • 因果関係ではないことには注意が必要
    • いじめ経験と反社会性パーソナリティ障害:周囲の人間が感じる問題
    • 回顧的データ:過去の経験を相対化できるほどの安定?
  • いじめられ経験とこころの疲労:いじめられ経験があると疲労度が高く見える
    • 過去のさまざまな研究と一致
    • いじめられた経験による長期的影響(平均7.6年前のライフイベント)

予備的結果

  • 調査対象の中から『調査後の研究への協力』を申し出た参加者のみ抽出
  • 現在の成績・出席率との関係を予備的に

出席率

成績

予備的結果のまとめ

  • 過去のいじめられ経験は大学生の出席率低下に何らかの影響を及ぼしているかも
  • 出席率と成績は相関をもっているので成績にも……

今後への展望

  • インフォームドコンセントをとった上で出席率・成績との関係
  • 健康度が低い/疲労度が高い学生の援助方法の確立
  • 援助効果の査定方法の確立